ゴーレム効果とは
ある人に対して周囲の期待が低いと、その人のパフォーマンスが低下するという心理現象です。
「あいつはダメ人間」だと思っていると、本当にダメな人になるということです。
ゴーレム効果は『負のピグマリオン効果』とも呼ばれています。
ゴーレム効果が起こる原因
例えば、先生が生徒に「この子は見込みがない」と思えば、熱心に教育をしなくなります。
先生に見捨てられたと思った生徒は、やる気を失います。
その結果、成績が振るわなくなります。
それを見た先生は「やっぱり自分が思った通りだ」と自分の予想が正しかったことを確認します。
そして、先生はますますそっけない態度で生徒に接するようになります。
このようにして悪循環が繰り返されることになります。
ゴーレム効果は、親子や上司と部下との関係にも当てはまります。
ゴーレム効果の由来
『ゴーレム』は、ギリシャ神話に出てくる泥で作られた怪物です。
ゴーレムは主人に仕えるために作られましたが、ゴーレムの作者は、ゴーレムが危機と破壊をもたらすと考えるようになりました。
作者の予想通りゴーレムは凶暴で制御不能になったため、最後には破壊しなければならなくなりました。
ゴーレムの物語は、誰かに低い期待を抱くことがその人のパフォーマンスを低下させることを描写していたため「ゴーレム効果」という名前が付けられました。
関連心理学用語
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